カテゴリー: 航空と宇宙

三菱重工、哨戒ヘリコプター「SH-60K(能力向上型)」の飛行試験を開始

SH-60K能力向上型

哨戒ヘリコプター「SH-60K(能力向上型)」は、防衛装備庁との契約に基づき2015年から三菱重工(MHI)名古屋航空宇宙システム製作所小牧南工場で開発している機体で「SH-60L」と名付けられる。「SH-60L」は2001年8月初飛行の哨戒ヘリコプター「SH-60K」を基本にして、搭載システムや飛行性能などの能力向上した機体で、防衛省への納入は今年度末を予定している。搭載システムでは、新しく「マルチスタテイック・ソナーシステム( multi-static sonar system)」、「適応制御ミリ波超高速通信システム(クリック・システム)」が搭載される。
(Antisubmarine-warfare helicopter, SH-60K modernized version the “SH-60L”, a locally developed from U.S. Navy/Sikorsky SH-60B Seahawk, by Mitsubishi heavy Industries has made first flight. SH-60L will equips multi-static sonar system and heigh speed com.click system.)

NASAジェームス・ウエッブ宇宙望遠鏡:JMST

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本稿は菊池真一郎氏の寄稿です。1996年開発が始まったジェームス・ウエッブ宇宙望遠鏡(JWST)の完成が確実となり、本年(2021年)10月31日の打ち上げが発表された。 名前の由来はアポロ計画の基礎を築くなどアメリカの宇宙開発を主導してきたNASA 2代目の長官James E. Webb氏の頭文字をとってつけられたものである。打ち上げはヨーロッパ宇宙機構の「アリアン5」ロケットで、仏領ギアナの宇宙センターから行われる。ウエブ望遠鏡は地球から太陽と反対側に140万km離れたラグランジェ点「L2」に打上げられ、そこで観測を開始する。

令和3年5月、我国周辺における中露両軍の活動と我国/同盟諸国の対応

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令和3年5月、我国周辺における中露両軍、および北朝鮮の活動と、我国および同盟諸国の動きに関し、それぞれの公的部門から多くの発表があった。以下にその項目と内容を紹介する。今月の注目すべきニュースは次の通り;―

① 5月11日〜17日、日米豪仏4カ国軍による陸・海・空合同演習 ② 5月19日米空母「ロナルド・レーガン」空母打撃群は横須賀を出港、アラビア海方面へ ③ 5月3日、中国新空母「山東」が南シナ海で演習(The military threats from Russo-Chines Forces around Japanese Island and Taiwan were reported active. Following three were noteworthy ;- 1.Japan, U.S., Australia and French military conduct joint exercise at Kyushu island and East China Sea on mid. May. 2.USS Ronald Reagan and her Carrier Strike Group departed Yokosuka head for Arabian Sea. 3.China’s 2nd aircraft carrier group lead by Shandong hold first combat exercise in South China Sea.)

人工衛星への電波応用(第2回) - 通信衛星 (1) -

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衛星による通信は、地表面もしくは海底に沿ったケーブルによる通信および短波(主として数MHz~数10MHz)による通信が主要な手段であったグローバルな通信の形態を大きく変えるものとなった。これまでに打上げられた通信衛星の累積の数は膨大であり、そのうちの代表的な物を、今回と次回の二回に分けて報告をすることにしたい。今回は、初期(1980年代までを目途として)の通信衛星(除く日本)について紹介を行い。次回は日本の通信衛星の経緯および、現段階での衛星通信の状況及び将来的な大容量衛星通信の計画などに関して紹介することとしたい。

Satellite communications have significantly changed the form of global communications, in which cable communications along the surface of the earth with shortwave radio technology (mainly several MHz to several tens of MHz) was the main means. The cumulative number of communication satellites launched so far is enormous, and I would like to report on the typical ones dividing two sections. This time, I will introduce the early days (until 1980s) communication satellites (excluding Japan). Next time, would like to introduce the history of Japanese communications satellites, the status of satellite communications as of now, and plans for future large-capacity satellite communications.

海上保安庁、 MQ-9B シー・ガーデイアン無人機の導入を検討

20-10-29 八戸共同

海上保安庁は2020年6月26日、海難救助、排他的経済水域(EEZ)および領海への侵犯監視、などに対処するため遠隔操縦無人機(RPA=Remotely Piloted Airplane)の導入を検討すると発表した。これに基づき海自八戸航空基地を拠点にして同年10月15日から11月10日の間、「MQ-9Bシー・ガーデイアン」の運用試験が行われた。「MQ-9Bシー・ガーデイアン」は、米空軍が配備する「MQ-9リーパー(Reaper)」多目的無人機を非武装化した派生型で、米国では国土安全保障省 の税関・国境警備局(CBP)が採用している。(Japan Coast Guard announced June 26, 2020, studying to obtain Remotely Piloted Airplane for search & rescue, reconnaissance, and surveillance purpose. According to the Agency, a General Atomics Aeronautical Systems MQ-9B Sea Guardian made demonstration flights for 25 days long periods in October thru November, 2020. MQ-9B Sea Guardian is a unarmed version of MQ-9A Reaper, deployed for US Air Force. The Customs and Border Protection, US DHS also operates MQ-9B Sea Guardians.)

スペースXスターシップ試作機SN15、着地に成功! ー有人月着陸へ一歩前進―

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2021年5月5日(水曜日)午後5時24分、スターシップ試作機SN15は高空飛行試験を終えてゆっくりと着地スポットに着陸した。これまでの試験でいずれも着地で失敗・爆発しているため、人々が固唾を呑んで見守る中での成功だった。これまでの4回の試験では、いずれも高度10 kmに上昇、ここで「ベリー・フロップ(bellyflop)」つまり”姿勢を垂直から水平に”する操作を行い、降下するのには成功したが、着地に失敗、爆発・炎上した。(On the afternoon of May 5th, 2021, at 05:24 PM local time, SpaceX made its fifth attempt at a high-altitude test flight and soft landing with a Starship prototype. Given the outcomes of the previous test, this event had many people on the edge of their seats. In all four attempts, the prototypes managed to reach their maximum altitude and pull off the bellyflop maneuver, but then exploded during landing (or shortly thereafter).)

スペースX、スターシップSN 15 高空試験/着陸に成功

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5月5日水曜日(現地時間)、スターシップSN15(15号機)は、スペースXの宇宙基地から5回目となる高度10 kmの高空飛行に挑戦、安全な着地を含め完全な成功を収めた。(On Wednesday, May 5. 2021, Starship prototype SN15 successfully completed SpaceX’s fifth high-altitude flight test with first safe return to a landing spot on Starport in Texas.)

水素エネルギー推進航空機開発の歴史と現状

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本稿は小林哲也氏の寄稿です。 脱炭素社会を目指す世界的な動きの中で、国際民間航空機構(ICAO)は2010年にカーボン・ニュートラル・グロース2020(CNG2020)を発表し、その中で二酸化炭素(CO2)削減目標として、2050年までに、燃料効率を毎年2%改善し、2020年以降、国際航空からのCO2排出を増さないことを掲げた。目標達成には航空機の電動化が必要で、大容量リチウム・イオン・バッテリーの開発が行われている。しかし、バッテリー技術だけではリージョナル航空機(50~100人乗り)を飛ばすことは難しく、水素燃料電池や水素エンジンなど、水素エネルギーを使った航空機の実用化が必須となる。水素エネルギーを利用した航空機の開発は、古くから行われてきているので、その歴史と現状についてここに纏めてみたい。

令和3年4月、我国周辺における中露両軍の活動と我国/同盟諸国の対応

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令和3年4月、我国周辺における中露両軍、および北朝鮮の活動と、我国および同盟諸国の動きに関し、それぞれの公的部門から多くの発表があった。以下にその項目と内容を紹介する。今月の注目すべきニュースは次の通り;― ① 4月17日大臣記者会見 電子戦部隊を全国に展開 ② 4月26日発表 英海軍空母打撃群が近く日本に寄港 ③ 4月03日、27日発表 中国海軍空母艦隊が宮古海峡を往復 ④ 4月05日発表 日仏米豪印合同訓練(ラ・べルーズ)を実施 ⑤ 4月02日発表 米空軍F-22戦闘機と空自F-35A戦闘機、日本海で共同訓練を実施.(The military threats from Russo-Chines Forces around Japanese Island and Taiwanese were reported active. Following five were noteworthy items ;- 1) Japan’s DOD announce to deploys the new electronics war system (NEWS) in six bases around Japan.. 2) UK’s HMS Queen Elizabeth Strike Group will visit Japan. 3) Chinese Aircraft Carrier strike group went and back through Miyako strait. and etc. )

NASA、有人月面着陸にスペースX・スターシップ宇宙機を選定

月面スターシップ

これまで月面に降り立った宇宙飛行士はアポロ計画でわずか27名、1972年以降は一人もいない。今年4月16日、NASAは有人月面着陸計画の再開のためスペースXのスターシップを選定し29億ドル(USD 2,900,000/約3,200億円)で契約した、と発表した。これでNASAはスターシップを使い新たな有人宇宙開発に乗り出すことになる。(Only 24 men have been to the Moon via Apollo program, and no one has been back since 1972. On April 16, NASA announced they have nominated SpaceX’s Starship spacecraft for the first astronauts on the lunar surface since Apollo era.)