本稿は木村良一氏の寄稿です。「大西洋を航行中のクルーズ船でハンタウイルスが流行し、これまでに3人が死亡している」。WHO(世界保健機関)が5月4日、こう発表しその後の報道も続いてちょっとした騒動となった。このハンタウイルスの集団感染は、パンデミック(地球規模の流行)を引き起こすようなものではなく、アウトブレイク(限定された集団や地域での流行)に過ぎない、との見方がある一方、世界の海をめぐるクルーズ船による航海が感染拡大に結び付くリスクも露呈した。
カテゴリー: 医学
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本稿は木村良一氏の寄稿です。 3回目の緊急事態宣言が4月25日に出された。期間はGWを挟んだ5月11日までで、感染が急拡大している東京、大阪、京都、兵庫の4都府県で人の流れを減らし、第4波ともいわれる流行を抑え込もうというわけだ。感染を急拡大させている原因は変異ウイルス。主流はイギリス由来の「N501Y」。ウイルス表面のスパイク(突起)に存在する501番目のアミノ酸(タンパク質の構成物質)が既存ウイルスのN(アスパラギン)からY(チロシン)に置き換わっていることからこの呼び名が付いている。人の細胞に取り付くスパイク部分が変異したことで、感染力が強く、発症から重症化までのスピードも速いといわれる。若年層でも重症化が指摘されている。すでに日本各地に広がり、5月中には既存のウイルスを追い出し、このN501Yに入れ替わるという。





