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ボーイングが”ドリムライナー”初の派生型B787-9型機の処女飛行に成功した。9月17日、連続5時間のテスト飛行はトラブルも無く無事終了、同型機が技術的に進化を遂げたことが証明された。既に商業運航を開始中の初期型のB787-8型機に比べ胴体を6メートル延長したことで客席数は40席多い290人乗り。航続距離も550キロのび投入路線の選択が拡大する。最大のセールス・ポイント省エネ性能は20%の燃料節約を保証、後方に迫ってきたライバル、エアバスA350XWB型機をここで一気に差をつけたいところ。
ボーイング社は9月12日、米空軍向け大型輸送機、C-17『グローブマスターⅢ』の最終号機を引き渡したと発表した。同型機の製造を担当した南カリフォルニア・ロングビーチ工場の生産ラインは海外からの受注残があり2014年迄、生産活動は継続する。同社はC-17型機の優れた短距離発着性能と60トンの戦略輸送能力にかなうライバル機が存在しないため、原油マネーで潤う中東市場等で改めてセールス攻勢をかける。米議会内には、日米同盟進化の具体的シンボルとして航空自衛隊へ20機程度の導入を打診する動きも出てきた。生産ラインの閉鎖となれば、4,000人の直接雇用が失われ、関連企業を含めると全米44州、3万人強の労働者が職場を失いかねない。ポストC-17問題は今後ワシントンでも政治問題化は必至だ。