中国、ボーイングとB737MAX、200機購入で合意。米中関係改善のシグナル?


2013-10-25     マーク・デブリン(米フロリダ州マイアミ)

ボーイングが省エネ性能を一層改善した次世代狭胴型機(単通路)、B737MAXの大量売り込みに成功した事が明らかになった。ロイター通信が”特ダネ”として10月25日、報じた。インドの有力経済紙も同内容のニュースを後追いした。契約は購入の意思を明確にするコミットメント契約で総額207億ドル(公表機体価格換算)に達する。複数の中国航空会社が購入に関与し、中国国営のリース企業『CHINA AVIATION SUPPLIES HOLDING COMPANY』が窓口の模様だ。同型機の中国での売り込み成功はこれが初めて。ライバルエアバスはB737MAXの対抗機A320neo、100機を6月に売り込んだ。ボーイング機の大量発注は中国が対米外交の切り札に過去使っている。米中関係が中国の海洋覇権拡大でギクシャクしている中で北京が対米関係改善のシグナルを今回の契約で発した可能性も考えられる。

737-MAX8 Artwork

 

[ボーイングが公表したB737MAXの完成想像図。写真提供:ボーイング]