カテゴリー: 航空と宇宙

ロシア海空軍の日本近海での活動、依然活発

P-1哨戒機

防衛省統合幕僚監部の一連の発表によれば、1月に入ってロシア軍の我が国周辺における活動は依然活発で、領空、領海侵犯を防ぐための警戒・監視体制を揺るがせにできない状況にある。

三菱MRJ、設計変更後の2機は2018年末までに完成

組立工場

周知のように三菱MRJは1年前に設計の一部を変更したため、初号機のANAへの引渡しが2020年中頃に変更されている。現在4機がFAA証明取得のため飛行を続けており、5号機が名古屋で地上試験中である。さらに2機が今年2018年末までに完成するが、これらは設計変更をした機体で、量産型に最も近い形になる。

日英共同開発のMBDA「ミーテイア」ミサイル試射は2022年度

DF-JNAAMPROGRESS-MBDA

日本製シーカーを搭載する欧州MBDA製空対空ミサイル「ミーテイア(Meteor)」改良型の開発が進んでいる。日本は日本製シーカー付き「ミーテイア」の試射を2023年3月までに実施、またこれとは別に英国は、F-35戦闘機に搭載可能にするためフィンを変更した改良型「ミーテイア」を2024年から配備を始める。日本製シーカーは空自が配備を進めている空対空ミサイル「AAM-4B」(99式空対空誘導弾(改))に搭載中のものの改良型になる。

航空自衛隊、超音速空対艦ミサイル「ASM-3」を2019年から量産

XASM-3_F2_Japan_JASDF_anti-ship_missile_launch_ATLA

防衛省防衛装備庁(ATLA=Acquisition Technology and Logistic Agency)は、昨年7月に、開発中の超音速対艦ミサイル「XASM-3」の発射実験の様子を公開した。そして、このほど(2018年1月7日)、XASM-3の15回に及ぶ発射試験が終了したので、「ASM-3」として2019年度から量産を開始する、と発表した。

多彩な民間航空機プログラム・2017年を振り返って

イラン航空A321 1番機

エビエーションウイーク誌は、2017年の民間航空機開発プログラムを振り返って「Milestones Aplenty for Commercial Aircraft Programs in2017」と題する記事を掲載した。それによると「2017年は、民間航空機業界はかなり忙しく、多くの新型機が発表され、あるいは初飛行を行い、エアラインで就航を開始した年であった」としている。目を引くのは、米欧に対抗して航空大国を目指す中国とロシアの台頭である。日本は残念ながら蚊帳の外、1件も取り上げられていない。

イージス・アショアの配備、閣議決定

ルーマニア サイト

日本政府は、北朝鮮の核弾頭を含む弾道ミサイル開発で急速に高まる脅威から国家国民を守るため「地上配備型の新迎撃ミサイルシステム“イージス・アショア”システム2基を導入する旨、閣議決定をした(平成29年12月19日)。これに伴い防衛省は2018年度予算で、導入に関わる経費を計上している。配備は2023年になる見込みだが前倒しを図る。

中国軍機の動き、我国周辺で益々活発化

H-6K巡航ミサイル搭載

この数日 (17日、18日、20日) 我国周辺で中国軍機の動きが異常に活発化している。注目すべきは18日の対馬海峡通過・日本海での演習、および3ヵ日連続で電子戦機等で宮古海峡を通過した件である。軍事筋では、北朝鮮情勢の緊迫化で我国が防衛力強化に向かうのを牽制し、またいつでも南西諸島を収奪できるぞ、との脅しと受け止めている。

日本航空、超音速旅客機の実用化を目指しブーム社に出資

ブーム超音速機

日本航空(以下JAL)とブーム・テクノロジー(Boom Technology) は、ブームが開発を進めている超音速旅客機による「飛行時間短縮」に共同で挑戦すべく、パートナーシップ関係を締結した(12月5日)。

中国、巡航ミサイル携行のH-6K爆撃機など多数が宮古海峡を通過

12-09 H-6K

我が国のメデイアは、中国軍機の宮古海峡通過について、あまりにも頻繁な飛行のため殆んど取り上げなくなっている。しかし、ここに述べるように事態は沈静化するどころか、昨今の中国軍による威嚇行動は一層高まっている。

防衛省統合幕僚監部の発表によると、この数日H-6K爆撃機を含む多数の中国軍機が相次いで宮古海峡を往復あるいは通過した。

防衛省、平成30年度防衛予算案に「長射程巡航ミサイル3機種の導入」に関わる経費を計上

F-35とJMS

小野寺五典防衛大臣は、12月8日の記者会見で、戦闘機搭載型の敵基地攻撃ができる長射程巡航ミサイルを導入するため、平成30年度防衛予算案に必要諸経費を盛り込む、と発表した。いずれも射程500 kmから1,000 kmの長射程巡航ミサイルのため、発射母機は、敵の防空システムの脅威を受けない遠距離から発射できる。このため母機の安全性が高まる。また、いずれも速度は亜音速だが、ステルス形状のためレーダーに発見されにくく、防空網を突破して目標に接近・着弾し易い。