カテゴリー: 航空と宇宙

ピラタスPC-12独占の単発ビジネス機市場に、セスナが新型機“デナリ”で参入

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「ピラタスPC-12」は、単発ターボプロップの旅客/貨物両用機で、小規模航空会社やリージョナル航空で愛用されている。米空軍でもU-28Aとして28機を使用中で、世界の単発ターボプロップ機市場をほぼ独占している。PC-12の成功を受け、テキストロン・アビエーション(Textron Aviation)の傘下にあるセスナ航空機(Cessna Aircraft)では、2015年にPC-12に対抗する新型機「デナリ」の開発を決めた。

ロシア機、中国機、相次いで我国の防空識別圏内を飛行

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防衛省統合幕僚監部によれば、8月22日、23日、24日の3日間、ロシア機及び中国機が相次いで我国周辺に設定されている防空識別圏 (ADIZ) 内に侵入、飛行した。これに対しその都度航空自衛隊では戦闘機を緊急発進させ、領空侵犯に備えた。北朝鮮の弾道ミサイル発射の脅威に備え警戒を強める日米韓3国に対し、北朝鮮を支援する立場をとるロシア・中国は、緊張の高まりに対応し北朝鮮を援助する目的で側面からこのような行動に出たものと思われる。

北朝鮮への攻撃は容易ではない

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ジム・マチス(Jim Mattis) 米国防長官は、先日「北朝鮮に対する攻撃は壊滅的なものになろう」と語ったが、今の所米国、北朝鮮の両者は言葉の争いに終始しているだけだ。8月11日トランプ大統領はツイッターで「北朝鮮の挑発がこれ以上続くなら、我々にはいつでも攻撃できる準備が整っている」と警告した。グアム島アンダーセン空軍基地(Anderson AFB) には6機の通常爆弾搭載型のボーイングB-1B爆撃機が常時出発できるよう待機している。

ロシア関連ニュース

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近着のSputnik Newsに掲載されたロシア軍に関する話題を2つ取上げ紹介しよう。

中国軍機、連続4回も石垣、宮古南岸をかすめ宮古海峡を通過、東支那海へ

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防衛省統合幕僚監部の発表によれば、沖縄県南西諸島近辺で中国軍機の活動が平成29年8月8日から異常に活発化している。すなわち;8月9日(水)Y-8 電子戦機1機が宮古、石垣島南東に沿う形で太平洋上から宮古海峡に入り、西に変針し東支那海に向け飛行。(TokyoExpress 2017-08-12 “中国軍機、Y-8電子戦機が沖縄本島・宮古島間を通過“を参照)8月12日(土)H-6爆撃機2機とY-8電子戦機1機が、8月8日と同じ航路を飛行。8月13日(日)Y-8電子戦機2機が8月8日と同じ航路を飛行。

中国空軍、Y-8 電子戦機が沖縄本島・宮古島間を通過

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防衛省統合幕僚監部の発表によれば(29-08-08)、同日、中国空軍のY-8電子戦機1機が沖縄本島と宮古島間の都海峡上空を太平洋から東支那海に向け通過した。沖縄第9航空団所属の戦闘機が緊急発進して領空侵犯に備えた。

NASA探査機ニュー・ホライゾンズ、カイパーベルトの新目標へ

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NASAの担当科学者たちは探査機「ニュー・ホライゾンズ」の次の目標、遥か彼方にあるカイパーベルト(KBO=Kuiper Belt Object)の天体「2014 MU69」に関するデータの収集に取り組んでいる。天体「MU69」は冥王星からさらに16億kmも遠方にある。ニュー・ホライゾンズは2019年1月1日に「MU69」近辺に到達し観測する予定である。

2017年オシュコシュ・エアベンチャー・ショー

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今年も7月23日から30日の間、全米試作機協会(EAA)が主催する世界最大の航空ショウ「EAA AirVenture 2017」が開かれた。会場のオシュコシュ(Oshkosh, Wisconsin)のウイットマン・リージョナル空港には、世界80ヶ国から55万人以上の航空関係者、愛好家が訪れ、同空港に飛来する飛行機は1万機に達し、期間中は世界一の超繁忙空港となった。今回は空軍からの出展が多かったが、これを含め以下にEAAが今回のハイライトとして紹介した数十種類の機種のうち、主なものを列挙してみよう。

ロシア最大のエアショー「MAKS-2017」と話題の新型機

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世界的な国際エアショーとして、「ファンボロー」「パリ・ブルジェ」、それに「ベルリン・シェーネフェルト」が良く知られている。それに続くのがロシアのジューコフスキー国際空港で行われるMAKSエアショーである。出展は大部分がロシア製、西側諸国からの参加は少なく、今回はエアロフロート航空が導入するエアバスA350 XWBなどにとどまった。ここでは我々が普段目にすることのないロシアの注目すべき新型機を中心に紹介しよう。

ロシア製に替わる米国製打上げロケットの開発、最終段階へ

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米国の大型打上げロケットにはロシア製「RD-180」が使われているが、国内で国産ロケットを使用すべし、との声が高まり、検討が進められて来た。これに対応するべく、エアロジェット・ロケットダイン (Aerojet Rocketdyne) は「AR1」、ブルー・オリジン(Blue Origin)は「BE-4」の開発にそれぞれ取り組んでいる。「AR1」は最終設計審査(critical design review)を終わり、「BE-4」は最大推力の試験運転に入る段階にある。