カテゴリー: 航空と宇宙

エアバス、複合材製の一体型中央翼の試作に成功

800x600_1484321235_Single-piece_composite_centre_wing_box_1

エアバスは、「この程世界で初めて航空機の主翼を支える中央翼を、複合材を使って作るのに成功した」と発表した(13 Jan. 2017)。これには日本企業の「ジャムコ」が加工技術を提供、貢献している。

スペースX社、「ファルコン9」で次世代通信衛星10基を打上げ、1段目の回収にも成功

イリジウム打ち上げ

電気自動車「テスラ(Tesla)」の開発でも名を知られる「スペースX(Space X)社」のイーロン・マスク(Elon Musk) 社長は、昨年9月の「ファルコン9 (Falcon 9)」の打上げ失敗を克服して、再びビジネスを再開した。今年1月14日(東部標準時)に、タレス・アレニア社とオービタルATK社が共同開発した次世代通信衛星「イリジウム (iridium) NEXT」を打上げ、低地球周回軌道(LEO)に乗せることに成功した。

ミサイル防衛の近況

STSS-D衛星

北朝鮮の相次ぐミサイル発射実験と中国のロケット軍(一昨年まで第二砲兵軍と呼称)の大規模な増強に世界の注目が集まっている。現在ロシアと中国など西側諸国と対立する国々は6,300発の弾道ミサイルを保有しているが、2020年までに8,000発に増えると見られている。

ロシア空軍Tu-95戦略爆撃機編隊が日本海と日本一周飛行を実施

01-24 Tu-95編隊

防衛省統合幕僚監部の発表(29-01-24)によると、1月24日火曜日、ロシア軍のTu-95長距離爆撃機3機が北海道の日本海沿岸に沿い飛行した。一旦姿を消して、再び2機で姿を現し、今度は朝鮮半島から対馬海峡の九州北岸を通過、続いて東支那海を南下、沖縄本島と宮古島の間の宮古海峡を通り太平洋に進出、その後日本列島の南東岸沿いに北上し、北海道東部の択捉島—国後島の間を抜け北海道を周回してシベリア方面に立ち去った。

オーロラ社、NASAに高効率次世代旅客機 “D8” の設計案を提示

DF-TECH-OD8_1_AuroraFlightSciences-1

オーロラ・フライト・サイエンセス(Aurora Flight Sciences)社は、NASAがマサチューセッツ工科大学(MIT=Massachusetts Institute of Technology)等の協力で構想を纏めた高効率次世代型旅客機「D8」の実現に向け、研究を進めている。

NASA、太陽系生成時の痕跡を止める木星近傍の小惑星探査を実施へ

「ルーシー」

「ロッキード・マーチン(Lockheed Martin)」(以下LM)社と「スペース・システムス/ローラル(Space Systems/Loral)」(以下SS/L)社の2社が、今度は太陽系成立初期の姿を残す小惑星を調べる探査機を開発する。開発するのは、「ルーシー(Lucy)」と「プシュケ(Psyche)」と名付けられた探査機で、火星軌道を超え小惑星帯を過ぎて木星と同じ太陽周回軌道上を回る「トロヤ群(Trojan)」小惑星を目指す。

エアロジェット・ロケットダイン、「RDE」回転デトネーション・エンジンの開発を進める

DF-TECH-Detonate-1_AerojetRocketdyne

ガスタービンの性能向上は最早限界に近づいている。これを乗り越える手段として、空気と燃料の混合気の加圧と燃焼を根本的に改める方策の研究が進んでいる。すなわち、過去数十年にわたり米海軍、米空軍、NASA、ロシア、日本、フランス、中国などのエンジン研究者達が追い求めてきた「RDE= Rotating Detonation Engine(回転デトネーション燃焼サイクル・エンジン)」がそれである。

中国空軍H-6爆撃機など8機が対馬の南側を往復

01-09-h-6

防衛省統合幕僚監部の発表(29-01-09)によれば、1月9日に中国空軍H-6型爆撃機6機、Y-8早期警戒機1機、Y-9情報収集機1機からなる8機編隊が、東支那海から我国の防空識別圏である対馬の南側に侵入飛行し、対馬海峡を通過して日本海に入った。その後反転して中国本土方面に飛び去った。航空自衛隊では戦闘機を緊急発進させ、領空侵犯を防いだ。

米海兵隊、今年1月にF-35Bステルス攻撃機を岩国基地に配備—初のF-35B海外展開となる

%e3%83%af%e3%82%b9%e3%83%97%e5%85%a8%e6%99%af

東アジアの軍事的緊張の高まりを受けて、米海兵隊は最新型攻撃機「F-35B」の世界初の配備先として我国の岩国基地を決定、今年1月中にも配備する。これは最新のステルス攻撃機「F-35 JSF (Joint Strike Fighter)」の世界初の海外展開になる。

中国海軍「遼寧」を含む空母艦隊が宮古海峡を通過、台湾東岸を周り南支那海へ進出

%e5%9c%b0%e5%9b%b3

防衛省統合幕僚監部の発表(28-12-25)によれば、我が海自の監視部隊は、12月25日(日)午前10時頃、宮古島北東110 kmの宮古海峡海域を東支那海から太平洋に向け南東に進む6隻の中国艦隊を発見した。