カテゴリー: 航空と宇宙

木星探査機「ジュノー」、捕捉軌道に入り最初の遠地点を通過

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5年前にケープ・カナベラルを出発して木星に向かった探査機「ジュノー(Juno)」は、去る7月4日に木星の南北を周回する捕捉軌道(Capture Orbits)に到着、木星の北から南に回る長大な楕円軌道に入り周回飛行を開始した。そしてほぼ1ヶ月後になる7月31日には木星から810万km離れた「アポジョブ(apojove)」と呼ぶ遠地点を通過して再び木星の北極上空に向かう。

2016年オシュコシュ・エアベンチャー・ショー

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7月25日から31日までの一週間、全米試作機協会(EAA=Experimental Aircraft Association)が主催する世界最大の航空ショウ「EAA AirVenture 2016」が開かれている。EAA AirVentureは毎年夏に一週間開催される。会場のオシュコシュのウイットマン・リージョナル空港には、世界80ヶ国から55万人以上の航空関係者、愛好家が訪れ、同空港に着陸する飛行機は1万機に達し、期間中は世界一の超繁忙空港となる。

中国空軍大型輸送機Y-20を受領、調達目標は1,000機!以上

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中国空軍(PLAAF=People’s Liberation Army Air Force)は、2016年7月6日に中国国営航空機工業(AVIC)の西安航空機が作る大型輸送機「Y-20」2機を公式に受領した。航空宇宙専門誌”HIS Jane”によると、AVIC大型機開発担当主席Zhu Wian氏は「中国空軍は将来「Y-20」を1,000機!必要とするだろう」と言明したという。

F-35ステルス戦闘機における英国の役割

空自向けF-35A

F-35ライトニングIIは、単座、単発、ステルス設計の多目的戦闘機。2006年12月の初飛行以来開発を続け、2015年9月に最初のF-35飛行中隊(34th Fighter Squadron, Hill AFB, Utah)が発足した。F-35プログラムは、原型機X-35Bが初飛行した2001年以来15年が経過した今、待望の実用化が始まり、英国には最初の3機のF-35Bが6月末に引き渡された。F-35の開発には英国の果たした役割は大きい。

ESAero、NASA向けに電気推進式の輸送機を提案

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電気推進で走る自動車はすでに市場でその地位を確保しているが、航空機ではこれからだ。ジェットエンジンが出現した初期の頃のジェットは出力が小さく燃料をがぶ飲みする代物だった。電気推進の航空機も現在はごく初期の段階で、その将来を疑問視する向きもあるが、努力を重ねることで道が開けてくる。以下はNASAが主導し、それに参加して電動推進機の開発に取り組むベンチャー企業「ESAero (Empirical Systems Aerospace)社」の紹介である。

平成28年度第1四半期の対中国機スクランブルが急増

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今回の発表は極めて異例で、これまでは年1回の発表であったのが僅か3ヶ月の経過で発表となったのは、それだけ中国軍の我国周辺での活動が急激に活発化していることへの警鐘と受け止められている。このまま推移すれば、我国は遠からず小説「カエルの楽園」の国と同じ運命を辿ることになりそうだ。

NASAの木星探査機「ジュノー」が木星周回軌道に到着

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NASAの木星探査機「ジュノー」ミッションは、5年前の2011年8月5日にケープカナベラルから打ち上げられ、当初の計画通り2016年7月4日に木星の北極と南極を回る軌道に入ることに成功した。これから太陽系で最大の惑星である木星を1年半かけて内部構造や磁場などを調査する。

本格化する米空軍の第6世代エンジン開発[ GE 対 P&W ]

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米空軍はGE及びP&Wの両社と「アダプテイブ・サイクル技術(adaptive cycle technology) 」を使う次世代型エンジンの開発契約を結んだ。これは第6世代エンジンの発注を考慮した契約で、現在のF-35戦闘機のエンジンP&W F135の将来の更新に選ばれる可能性を含んでいる。

ロシア海軍IL-38型哨戒機、連日本州の三陸海岸沖を飛行

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防衛省統合幕僚監部によれば6月27日と同28日にロシア海軍の対潜哨戒機IL-38型機2機ずつが本州三陸海岸沖の空域に接近、情報収集を行った。いずれの場合も空自戦闘機が発進、警戒に当たり、領空侵犯を防いだ。

「イルクートMC-21」、エアバス・ボーイングの独占市場に参入

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「イルクートMC-21」は、双発、150-212席の中長距離用のロシア製狭胴型旅客機である。ロシアの国営航空機企業UAC (United Aircraft Corp)傘下のイルクート(Irkut)社が製作する。英語名は「MS-21」、ロシア語では「MC-21」と呼ぶ。これは“Magistralny Samolyot 21 veka”、つまり”Airliner of the 21st Century(21世紀の旅客機)”の意味で、世界市場に打って出ようという意気込みを込めた名前になっている。