米国防総省(DoD)発表の「2021年次中国軍事情勢報告」

米国防総省(DoD)は「2021年次中国軍事情勢報告 (2021 China Military Power Report)」/173ページを発表(11月3日)、米連邦議会に提出した。その要旨を以下に述べる;―中国は2020年年末までの1年間に恐るべき勢いで軍事力増強を進めている。中国は人民解放軍の強大化を推進し、2049年までにその国家目標「偉大な中華帝国の復活」の達成を目指している。習近平主席は2017年の施政演説で、人民解放軍の将来について「2035年までに近代化を完了する」、「2049年までに世界一の軍事力を保有する」、の二つを目標として掲げた。(The U.S. DOD released its annual report to Congress on military and security development involving China, referred as the China Military Power Report. Key Points are;- China aims to achieve “the great rejuvenation of the Chinese nation” by 2049 to match or surpass U.S. global influence and power.)

JAXA、イプシロン・ロケット5号機打上げに成功

イプシロン ・ロケット(Epsilon Launch Vehicle) は、JAXAとIHIエアロスペース社が開発した固体燃料使用の小型衛星打上げ用ロケットである。JAXAが三菱重工と開発してきた液体燃料使用の大型ロケットH-IIAおよびその後継機 H-3と共に、日本の衛星打上げの基幹ロケットに位置付けられている。

激戦区で競り勝った自民党‼ 立憲民主党が敗北

本稿は鳥居徹夫氏の寄稿です。10月31日投開票の総選挙は、マスコミの予想が大いにハズれ、自民党は単独で絶対安定多数の61議席を確保した。野党の立憲民主党は14議席減の96議席。共産党も2議席減の10議席であった。とりわけ激戦区で競り勝った自民党候補が多かった。
有力議員が多く落選した立憲民主党は、枝野代表が辞意を表明した。共産党への依存度を増す立憲民主党に、労働団体の連合は距離を置き始めた。
来年は参議院選挙がある。特に比例代表における参議院選挙と今回の総選挙と連動したのが自民党で、連合と不協和音が目立ったのが立憲民主党であった。

令和3年10月、我国周辺における中露両軍の活動と我国/同盟諸国の対応

令和3年9月、我国周辺における中露両軍の活動と、我国および同盟諸国の動きに関し、それぞれの公的部門から多くの発表があった。以下にその項目と内容を紹介する。注目すべきニュースは次の通り;―① ロシア海軍、潜水艦から3M22ジルコン(Zircon)極超音速巡航ミサイル発射に成功と発表。②北朝鮮、9月28日に極超音速ミサイル「火星8/Hwasong 8」を発射。10月19日には潜水艦発射型弾道ミサイルを発射。③中国空軍機、10月1日から4日にかけて合計150機で台湾防空識別圏に侵入。④10月18日-23日の間、中国・ロシア両海軍の10隻の艦隊が我国本州を一周。
以下に順を追って解説する。((The military threats by Russo-Chinese Forces surrounding Japan and Taiwan were reported as heavily active. Following four were noteworthy;-1. Russian Navy fired a 3M22 Zircon hypersonic cruise missile from a submerged nuclear submarine on Oct.4, the missile suspected scramjet powered. 2. North Korea have launched a hypersonic cruise missile on September 28, and a shout range submarine launch ballistic missile from a submerged submarine on October 19, both are capable to reach South Korea and a part of Japan. 3. Chinese military aircraft incursions near Taiwan, 150 aircraft having entered Taiwan’s ADIZ since the beginning of October. 4. Chinese & Russian fleets of ten ships sailing around Japan.)

「中国の台湾威嚇」もはや対岸の火事では済まされない

本稿は木村良一氏の寄稿です。NHKのニュース映像を見て驚いた。中国軍とロシア軍の軍艦合わせて10隻が艦隊を組んで津軽海峡を西から東へと通過していた。NHKが10月18日午後2過ぎにヘリから撮影した映像だという。防衛省の発表によると、18日午前8時ごろ、北海道の奥尻島の南西110キロの日本海で、中露の軍艦10隻が航行しているのを海自機が確認。中国海軍の艦艇は最新鋭のレンハイ級ミサイル駆逐艦など5隻で、ロシア海軍の艦艇はネデリン級ミサイル観測支援艦など5隻。午後にかけて津軽海峡を通過し、太平洋に抜け、伊豆諸島に進んだ。中露の軍艦が津軽海峡を同時に通過するのが確認されたのは、今回が初めて。

JAL、大阪万博に向け空飛ぶ車/ eVTOLの実証試験・導入を計画

JALは、2025年度に「空飛ぶ車/eVTOL」を使ったエアタクシー事業の開始を目指しており、開催予定の[大阪関西万博/Expo 2025 Oska Kansai ]では会場の夢洲を中心に遊覧飛行や関西空港などを結ぶエアタクシー・サービスを始める。この計画は大阪府が行う「空飛ぶ車の実現に向けた実証試験」に採用され2021年11月から2022年2月の間試験を行うことになった。