米空軍ICBM(大陸間弾道弾)司令官、解任


『米空軍ICBM(大陸間弾道弾)司令官、解任』

ー任務遂行にふさわしくない行為ー

2013-10-11  マーク・デブリン(米フロリダ州マイアミ)

米本土に展開するICBM(大陸間弾道弾)部隊を指揮下に置く空軍少将が、内部監査で任務遂行にふさわしくないとして司令官の地位を解任された。上級司令部の『米空軍地球規模攻撃司令部』(AFGSC)=ルイジアナ州バークスデール空軍基地=が10月11日、正式発表した。核攻撃関連部隊では最近、米・戦略軍(USSTRATCOM)でNo2の要職にある海軍提督がカジノ関連の不祥事で更迭されたばかり。相次ぐ米軍部将官クラスのスキャンダル発覚にペンタゴンはショックを隠せない。

ICBM部隊の司令官から解任されたのは第20空軍所属のマイケル・カーレイ少将。米本土に展開する1CBM、450基の指揮命令権限を持つ。解任の詳細な理由は明らかではないが、発表ではギャンブル行為、セクハラ関連、核兵器問題とは一切関係はないという。空軍査察官の抜き打ち内部監査で問題が浮上したと言い、アルコール飲酒の可能性が取りざたされている。

カーレイ少将の解任を上申した上級司令部は35年間の任務に照らして残念だとしている。後任は暫定的にAFGSC副司令官、ジャック・ウェインシュタイン将軍を発令した。米空軍のICBM部隊は3本の柱からなる核報復部隊(トライアド)の中核。マルムストローム、マイノット、FEウォーレン各基地にミニットマン、ピースキーパー等、450基が24時間待機態勢にある。