ロシアの隣国、ウクライナで原発など最高度の警戒態勢


ー爆発物情報で対テロ部隊緊張ー

2014年2月9日  ジョン・ボスニッチ(ベオグラード)

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[(SBU)ウクライナのテロ対策等を仕切る治安・諜報部門の最高責任者、アレクサンドル・ヤキメンコ少将]

ウクライナが極度の緊張に包まれている。ノーボスチ通信等が2月9日、報じたところでは原発等、国内の重要施設に爆発物が仕掛けられたとの情報が流れたという。ウクライナ政府は特殊訓練を受けた精強な対テロ対策部隊を同日迄に対象施設に展開し、最高度の警戒態勢で臨んでいるという。

爆発物が仕掛けられたとの情報が流れたのは原子力発電所の他、水力発電所、国際空港、鉄道ターミナル駅、バス停車場、石油・天然ガス輸送パイプライン、弾薬・武器貯蔵施設。警戒情報が事実とすれば社会インフラに甚大な被害が予想される。

こうしたテロ行為を犯行前に食い止め、ウクライナ国民の生命と安全を守るため同国の治安・諜報部門を担当する『SBU』が異例とも言えるテロ警戒の詳報を国民に公表した。

ウクライナでは反政府運動にいっこうに衰えが見られず、ビクトル・ヤヌコビッチ大統領が政権維持で苦境に立たされている。

ウクライナは旧ソ連時代の連邦構成国でロシアの隣国。ソチ冬期五輪開催直前、ウクライナからトルコへ向かったペガサス航空の旅客機で爆弾騒ぎが起きている

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[(CIA FACT BOOK)ロシアの隣国、ウクライナ]