アルジェリア航空機墜落現場でブラックボックス回収。乗客乗員116人の国籍公表。(No4:アルジェリア航空機事故)


2014年7月26日(JST.11:20)                              John Bosnitch

116人が搭乗、墜落が確認されたアルジェリア航空機事故で、原因究明に欠かせないブラックボックスが現場で回収され、マリ連邦南部のガオに移送済みが判った。現地のメディアが報じた。事故機が離陸したブルキナ・ファソ政府は軍ヘリコプターを派遣、乗客乗員に生存者がいない事を確認した。同時に、犠牲者116人の国籍別、内訳を初めて公表した。

墜落現場に到着したブルキナ・ファソ軍や、マリ駐屯国連部隊の仏軍によると、墜落地点はブルキナ・ファソ国境の北方約50㌔。マリ南部のガオ南西100㌔の砂漠地帯。機体はバラバラで散乱、爆発炎上で”黒焦げ”状態。地上激突時の衝撃の凄まじさを示している。

事故機が墜落直前、東隣のナイジェリア航空管制当局に悪天候で経路変更を求めた事から、『当時現場付近で発生中の積乱雲の影響で、”ダウン・バースト”に巻き込まれた可能性が出てきた』(アフリカ上空の飛行経験のあるベテラン機長)。機体の残骸が比較的狭い範囲で、高々度で空中分解のケースで見られる広範囲な散乱と明らかに違いがある。

また、ブルキナ・ファソ政府は事故機の乗客乗員の国籍別内訳を7月25日、纏めた。それによると最多は仏:51人、ブルキナ・ファソ:28人、レバノン:8人、スペイン:6人、カナダ:5人、アルジェリア、独:各4人、ルクセンブルグ:2人、カメルーン、ナイジェリア、ウクライナ、スイス、マリ、ベルギー、エジプト、ルーマニア:各1人。

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[(NOAA、FAA IMAGE)ダウンバーストの構図]