小池百合子さんが東京都知事に選出され、まもなく4年。


2020年6月12日(令和2年)  元 文部科学大臣秘書官 鳥居徹夫

4年前の都知事選挙で、東京都民が小池百合子候補に期待したのは、都庁ボスと都議会ボスによるブラックボックスの徹底究明と透明化であった。

自民党東京都連の権威主義と、都議会 自民党の旧態依然たる体質、そして東京都庁公費天国 、役人天国に大ナタを奮うことであり、それがそのまま選挙結果となった。

2016年夏に小池都知事が就任して最初に手がけたのは、舛添要一前知事がすすめていた韓国学校の用地貸与計画を白紙としたことであった。

これは新宿区矢来町にあった旧都立「市ケ谷商業高校」の跡地を、待機児童の多い新宿区が保育所の敷地に求めた要望を、こともあろうに舛添前知事が拒絶し韓国学校増設の用地としようとした。

また小池知事は、舛添前知事が進めていたオリパラのボランティア制服が、韓国王宮守衛の衣装と類似していたことから、その制服を廃止した。

さらに、東京都内で朝鮮学校11校を運営する東京朝鮮学園の教育環境や経営状況を調査した報告書を、都のホームページに再掲載させたのが小池都知事。

この報告書は、朝鮮総連(在日本朝鮮人総連合会)と朝鮮学校の「緊密で不可分な」関係を提示していたが、いつの間にか都のホームページから削除されていたという。

さらに2017年に小池知事は、9月1日に都立横網町公園(墨田区)で営まれる関東大震災犠牲者追悼式典への追悼文を断った。それ以降も断った。当然のことである。

この式典の事務局は日朝協会で、6000余名も朝鮮人が虐殺されたという虚偽宣伝の場となっていた。

これらは都議会自民党・自民党東京都連が手をつけられなかった。

それは朝鮮半島と関係の深い自民党議員が少なからず存在したからと言われる。

東京の自民党は、無思想無節操で古手のボスが支配し私物化してきた。そして若手が育つ芽を摘みとってきた。

ところが2017年の都議選において、自民党の古手のボスとそれに追従した都議たちが、枕を並べて落選し都議会から追放された。

小池都政は、スタート時から混迷しているように見えた。

築地移転問題は、ちょっと立ち止まるハズが2年以上遅れたし、オリンピックの施設建設・運営などで迷走したかに見えた。

またコロナ対策では、真っ先に感染拡大防止協力金を発足させ、全国の自治体をリードし、わかりやすい発信に努めた。

小池都政のこれからは、ちょうど山下清画伯の絵と同じで、作成時点はバラバラで支離滅裂であっても、仕上がりは立派に完成されるのではないか。

 

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小池百合子さんは、連合が支援できる東京都知事

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2016(平成28)年7月31日は、東京都知事選挙日の投開票日でした。

結果は、小池百合子が291万票、自民・公明推薦の増田寛也が173万票で、100万票以上の大差で圧勝した。

一方、民進党、共産党、社民党、生活の党(現・小沢自由党)が推薦する野党共闘の鳥越俊太郎は135万票に過ぎず大惨敗。

鳥越俊太郎は、都知事選でも「権力は腐敗する」と強く主張したが、鳥越自身がジャーナリスト界のドンであり、まさに腐敗とオゴリの極にあった。

鳥越候補は、待機児童問題の解決策などの具体的提起もなく、都知事選とは無関係の国政がらみの「反アベ!」を絶叫しただけ。さらには週刊誌による自らの女性スキャンダルが暴露されたが、説明責任すら果たさず、「聞く耳」を持ちませんでした。

その結果、労働団体「連合」は、共産党も含めた野党共闘候補の鳥越俊太郎に距離を置き、自主投票となった。

そして2017年と2018年2019年(平成29、30、31年)の中央メーデー(連合主催)には、小池百合子が挨拶し、東京都知事として連合組合員に連帯のエールをおくった。

なお今年、2020年(令和2年)は、コロナ完成拡大防止のため、代々木公園でのメーデー集会は行われず、小池知事の挨拶はできなかった。(敬称略)