カテゴリー: 防衛

令和2年3月、我が国周辺における中露両軍の活動

3:18 ルーヤンIII 117

統合幕僚監部発表の中露両軍の活動は、2月に比べかなり活発で7件に達した。加えて、中国海警局の艦艇による尖閣諸島周辺領海と接続水域への侵犯はほぼ連日行われ、我が海上保安庁巡視船との睨み合いが続いた。またロシア太平洋艦隊は、4月2日〜8日の間、我国の北方領土である択捉島、国後島の周辺海域に大艦隊を動員してミサイルを含む実弾射撃演習を実施している。

最新鋭イージス艦「まや」が就役、ミサイル迎撃能力を一段と強化

まや就役jpg

防衛省は2020年3月19日、ジャパン・マリン・ユナイテッド(JMU)横浜事業所磯子工場で、護衛艦「まや」の引渡し式および自衛艦旗(軍艦旗)授与式を河野太郎防衛大臣出席のもとで行なった。(Japan’s Defense Ministry conducted Commissioning Ceremony of the Navy’s seventh Aegis Destroyer “Maya” DDG-179 at JMU Shipyard in Yokohama, with the DOD Minister Taro Kono in attendance, at March 19, 2020. “Maya” equipped Ballistic Missile Defense system with SM-3 Block 2A missiles and the Cooperative Engagement Capabilities.)

米陸軍の将来用攻撃偵察ヘリコプター[FARA]計画、候補が出揃う

ボーイングFARA

米陸軍は退役済み(2014年)のベルOH-58キオワ(Kiowa)偵察ヘリの後継として、2018年に「将来用攻撃偵察ヘリ[FARA]/Future Attack Reconnaissance Aircraft」開発に関する提案要求書を公表した。(The Future Attack Reconnaissance Aircraft(FARA) program was initiated by the U.S. Army in 2018 to develop a successor to the Bell OH-58 Kiowa scout helicopter.)

スペースX、通信衛星60基の打ち上げに成功、しかしブースター着地に失敗・海上で回収

Starlink-Satellite-Launch

スペースXは2月17日に、ケープカナベラル空軍基地第40号宇宙発射施設 から5回目となるスターリンク通信衛星を打上げた。打上げた衛星は60基、これで300基の衛星を軌道に乗せることに成功し、スペースXは世界最大の商用通信衛星運用会社となった。 (Starlink is a satellite constellation being constructed by SpaceX company to provide faster internet services. The constellation will consist of thousands of small satellite, working together with ground transceivers. SpaceX has successfully launched 60 of satellites on Feb. 17, fifth launch by Falcon 9 from SLC-40 of U.S. Air Force station at Cape Canaveral.)

令和2年2月、我が国周辺における中露両軍の活動

02-09 H-6 1

令和2年2月、我が国周辺における中露両軍の活動

統合幕僚監部発表の令和2年2月における中露両軍の活動は比較的低調で3件のみ、中国で蔓延する新型肺炎の対応に追われているためだろうか。しかしロシア空軍Su-34戦闘爆撃機の飛来は注目に値する。

来襲するミサイルやドローンを迎撃するレーザー兵器の開発

図:レーザーガン

米空軍ではこれまで迎撃ミサイルや対空射撃に頼る伝統的な迎撃システムの発想を転換し、今後5年以内に全く新しい迎撃システムの実用化を目指している。(The USAF wants to change the current air defense sytem such as Patriot PAC-3 and CIWS gun system, to the high power Laser system including SHIELD and ATHENA over next five years.

令和2年1月、我が国周辺における中露両軍の活動と令和元年度第3四半期までの緊急発進状況

Tu-154

統合幕僚監部が発表した令和2年1月における中国軍の我が国周辺における活動は僅か1件のみ、ロシア軍の活動は報道されていない。中国湖北省で発生した新型肺炎流行の対応に追われているためか、あるいは習近平訪日が近付いてきているためか、いずれにしても沈静化しているように見える。

令和元年12月、中露両軍の我が国周辺での活動

12-16 ルーヤンIII 155

令和元年12月、我が国周辺での中露両軍の活動は依然続いている。統合幕僚監部が公表したのは次の4件。別に注目すべきニュースとして、「尖閣諸島周辺での中国海警局艦艇の活動が活発化」および「12月末にロシア・イラン・中国3ヶ国海軍が中東オーマン湾で合同演習を実施」の2つがあるので追加する。(According to the Japan’s MOD Joint Stuff, Russian and Chinese Forces movement around the Japanese Islands were kept active during December, 2019. Four reports have released. In addition, Chinese Coastguard warships penetrates Japan’s territorial water space around Senkaku-islands repeatedly, and Chinese, Russian and Iranian conducted a four-day naval exercise in the Gulf of Oman.)

我国の「次期戦闘機」と英国が開発中の「テンペスト」との関係

japan_next_generation_fighter-japan_defense_ministry

防衛省は令和2年度予算要求で、次期戦闘機の開発開始の承認を求めている。承認されれば、国際協力で開発を進め、2030年代から配備を開始したい考え。これまで「将来戦闘機」と呼んでいたが、令和2年度予算案では「次期戦闘機」と呼称を改め、開発への第一歩を踏み出した。(The Japanese defense ministry has published a new design for the country’s next fighter, suggesting an even greater emphasis on range and payload the before)

令和元年11月、我国周辺における中露両軍の活動

11-18 中国空母

令和元年11月、我国周辺での中露両軍の活動は、先月に比べ減ってはいるものの続いている。防衛省統合幕僚監部が特異事象として公表したのは次の4件。これとは別に、注目すべきニュースが2件あったので追加する。すなわち、11月17日に中國海軍の新造空母が台湾海峡を通過・南シナ海に向け航行した件、もう一件は、11月11日〜21日、日本周辺の海域で日本、米国、オーストラリア、カナダ4カ国の海軍によって行われた合同演習[ANNUALEX 2019]である。