米空軍、B52戦略爆撃機、中国新設の防空識別圏内飛行


2013-11-26       マーク・デブリン(米フロリダ州マイアミ)

中国が一方的に新設した尖閣列島上空を含む東シナ海上空の防空識別圏(ADIZ)内で、米空軍が具体的行動をデモンストレーションした。核搭載可能なB52戦略爆撃機の編隊が中国への事前通告なしに11月25日夜(米東部標準時、日本時間26日)該当ADIZ内を飛行したことが判った、国防総省のウォーレン報道官が会見で公表、米メディアが伝えた。中国側は戦闘機の発進など一切の軍事反応はなかったという。米軍は今後も同様な飛行を事前許可なく続行する。中国が一方的に新設した尖閣列島上空を含む東シナ海上空の防空識別圏(ADIZ)内で、米空軍が具体的行動をデモンストレーションした。西太平洋の空海で露骨になってきた中国軍の一方的プレゼンスにペンタゴンが明快な行動を示した訳だ。日米同盟強化を国是にする日本にとって心強い。

発表によるとB52戦略爆撃機2機編隊はグアム島アンダーセン空軍基地を発進。中国が東シナ海上に新設した独自の防空識別圏に事前許可なく入り、約1時間、計画通りの飛行を遂行した。中国側が指示したADIZ内飛行時の事前の飛行計画提出、位置情報、レーダー識別の応答信号発信等いっさい応じなかった。従来通りの飛行で対応したという。

中国側はADIZ効力発生後、スクランブルを含む軍事行動を匂わせていたが、B52戦略爆撃編隊へは全く反応を示さなかった。『強い相手には手を出さない』という旧社会主義圏国家の共通の行動パターンが見て取れる。

尖閣列島上空をADIZ圏内に勝手に指定する中国政府に安倍政権はひるんではならない。自力で可能な防空機能強化は、まず自らの手で即断すべきだ。それが独立国家としての使命である。日米同盟を確固たるものにすべく、日本はやるべきことを実行すべきだ。

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