中国艦艇3隻が沖縄列島を南東に通過


2014-06-08 松尾芳郎

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図:(防衛省)6月7日に宮古島沖を通過する中国艦隊を発見した護衛艦「あさゆき」。「はつゆき」型11番艦で1987年就役、満載排水量4,200㌧、兵装は76mm砲1門、ハープンSSM4連装2基、シースパロー短SAM 8連装1基、など。就役後27年にもなるのでやや旧式化が否めない。

江衛II型565

図:(防衛省)6月7日に宮古島沖を通過するジャンウエイII「江衛(Jiangwei)II」型フリゲート艦、艦番号565「楡林(Yulin)」。満載排水量2,300㌧の小型だが、対艦ミサイルYJ-83 SSM 4連装発射機2基、短距離対空ミサイルはフランス製HQ-7クロタル8連装 1基を備える。同型艦10隻が1998~2005年に掛けて就役している。

江衛II型528

図:(防衛省)6月7日に宮古島沖を通過する同じジャンウエイII「江衛(Jiangwei)II」型フリゲート艦、艦番号528「綿陽(Mianyang)」。

福清補給艦

図:(防衛省)6月7日に宮古島沖を通過するフーチン「福清(Fuqing)」型補給艦、艦番号881。満載排水量22,000㌧の大型艦。1980年頃に建造でやや古いが、就役後改造され性能が向上している。

 

防衛省統合幕僚監部によると、6月7日(土)午後3時頃、佐世保基地、海自第13護衛隊所属「あさゆき」および那覇基地、第5航空群所属「P-3C」哨戒機が、宮古島の北東約120kmの東シナ海を南東に向けて航行する中国艦隊を発見した。

この艦隊は、ジャンウエイII「江衛(Jiangwei)II」型フリゲート艦2隻とフーチン「福清(Fuqing)」型補給艦1隻の3隻編成。

尖閣諸島周辺の我国領海には依然として頻繁に中国海警所属の艦艇が出没しているが、これに呼応する形で、我国近くの海域を遊弋する中国海軍の動きも目立って来た。中国海軍は最近の軍備大拡張で新造艦を相次いで投入しており、彼我の戦力逆転が危惧される。

我国政府の断固たる対応が望まれる所以である。

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