投稿者: 松尾 芳郎

エアバス、主翼改良型A321シャークレット初号機を引き渡し。

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エアバスはこのほど主翼改良型、A321シャークレットの初号機をフィンランドの代表航空企業、フィンエアーへ引き渡したと公表した。同型機は両主翼の左右先端部に第2の”小翼”をを取り付け、飛行性能を改善した。翼端で発生する空気の渦(ウィング・ボルテックス)を押さえることで空気抵抗が減少。結果、燃費改善効果に繋がるいう。

北京空港、定時出発率で世界主要空港中の最下位

北京空港

米国の世界的なフライトデータ調査機関「フライトスタッツ(FlightStats)」は、定期的に世界の空港別、エアライン別などの定時出発率や定時到着率などを公表している。同社は先月2013年前半の世界主要空港35空港の定時出発率を発表した。そのなかで中国の北京国際空港は定刻15分以内に出発できた定時出発率は僅か18%、主要空港中35位の最下位だった。そして34位には上海浦東空港の29%がランクされている。

露海軍、次世代SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)『ブラバ』の発射実験に失敗

Bulava

ロシア海軍が次世代の潜水艦発射弾道ミサイルとして実戦配備を急いでいた『ブラバ』の発射実験に失敗した。ノーボスチ通信が伝えた。シリア情勢が緊迫するタイミングで、発射成功でああれば米国への”軍事プレッシャー”となった。

三菱MRJ遅延問題、FAA新規則への対応に手間取る

MRJ協力企業

2013-09-04 Golden Eagles newsに掲載されたMavis Toh氏(Singapore)作成の「MRJ attributes programme delay to US FAA’s delegation process」を要約し多少付記して以下に述べる。三菱航空機がMRJリージョナル機の開発に予想以上に時間が掛かっているのは、米国FAAの新しい型式証明認可手順[ODA]への対応に手間取っためである。

同社の営業担当責任者(Y. Fukuhara氏)の電話インタビューに対する説明は

中国の民間旅客機市場、向こう20年間で3倍に成長

ボーイング社は9月5日、最新の中国民間旅客機市場の向こう20年間の最新予測を公表した。北京で同社、旅客機開発担当最高責任者のスコット・ファンチャー副社長が記者会見で明らかにした。それによると中国市場は5,580機の新規需要(7,800億ドル相当)が予測され、現在の3倍の規模に膨らむと見る。米国市場を抜き、中国が単独市場として世界NO1に踊り出るという。

東地中海、波高し。米露の艦隊集結で冷戦時代彷彿

米国を中心に化学兵器使用に対するシリア・アサド政権への武力制裁の動きが確実視される中で、東地中海にロシアが艦隊を集結させ対決の姿勢を鮮明にし始めた。既に展開中の艦隊に加え露海軍が数隻の援軍を急派しているとノーボスチ通信は伝え米露が直接対決する場面も懸念されだした。

エアバス旅客機40機、世界第2位のデルタ航空が発注

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デルタ航空、エアバスは9月4日、広胴旅客機A-330型10機を含む40機の確定発注で合意したと公表した。デルタ航空は、経年機体の更新に取り組み中で、今後、エアバス製旅客機の導入が急増しそうだ。ノースウェスト航空と合併後、新生デルタ航空がエアバス機導入を決定したのはこれが初めて。土壇場まで売り込みで激戦を続けてきたライバル、ボーイング社の衝撃は大。次世代旅客機B787『ドリームライナー』の運航トラブル問題で株主からジェームス・マクナーニ会長の指導力に不満と批判が寄せられた経緯がある。デルタ航空をめぐる売り込み敗退でボ社首脳陣への批判が再燃するかもしれない。

スホーイ・スーパージェット100、メキシコに引渡し開始

SSJメキシコに着陸

Su-34や最新のT-50 PAK FAなどの戦闘機開発でロシア空軍を支えるスホーイ(Sukhoi)社は良く知られている。しかしその子会社スホーイ民間航空機(SCAC)が、2000年から100席クラスのリージョナル機を開発していることは、日本では余り話題にされていない。

スホーイ・スーパージェット100と呼ばれるこの機体は操縦系統にフライバイワイヤ(fly-by-wire)を採用し、欧米の技術を多く取入れ、西側への拡販を目指している。すでにロシア国内で数社に採用され、ラオスとインドネシアにも引渡しが始まっている。先月行なわれたメキシコのLCC(low cost carrier)インタージェット(intejet)社への2機の引渡しは、本格的な西側進出の始まりとして関係者の注目を集めている。

日本の次世代戦闘機F-3は実現するか?

心神下面

これは、2013-09-02掲載の「先進技術実証機[ATD-X](心神)から次世代戦闘機[F-3]へ」を補完するため、2012-11-12に他ブログに掲載した「日本の次世代戦闘機F−3は実現するか?」を転載したものである。

防衛省が平成22年(2010年)8月発表した「将来の戦闘機に関する研究開発ビジョン」およびAviation Week/Oct. 22. 2012, Page 24~記載「GenerationF-X」などを参考にして、世間で「F-3」と呼んでいる次世代戦闘機構想を紹介する。

先進技術実証機[ATD-X](心神)の組立て始まる

心神鋲打ち

これは、2013-09-02掲載の「先進技術実証機[ATD-X](心神)から次世代戦闘機[F-3]へ」を補完するため、2012-04-16他ブログに掲載した表題解説「先進技術実証機[ATD-X](心神)の組立始まる」を転写したものである。
三菱重工業では3月26日、防衛省から受注した“先進技術実証機/ATD-X/心神”の構造試験供試用機体の組立てを開始した。”心神”は防衛省技術研究本部で2000年に研究が始まった構想で、2009年度からは三菱重工等と協力して本格的な研究開発が開始された。これで高いステルス性と高機動性を備えた実証機を製作する。今回の鋲打ち式で作る機体は実物大の構造試験供試用機体だが、続いて飛行試験用機体を製作し2014年9月に初飛行を予定している。その後2016年の開発完了まで2年間の飛行試験を行ない、その成果を将来戦闘機の開発に繋げたいとしている。