刑法犯の認知件数も、検挙人員も減少しているものの、一般刑法犯(刑法犯全体から自動車運転過失致死傷等を除いたもの)は全体に高齢化が進み、65歳以上の高齢者が約17%を占め、48,500人余りと平成5年の5.2倍になっている。高齢化は女子のほうが顕著で、女性の一般刑法犯のうち高齢者は27%を占め、高齢者の検挙人数の3人に1人が女性である。
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水俣条約をきっかけに公害について考えよう
水銀による健康被害の防止を目指す「水銀に関する水俣条約」が10月10日、熊本市で開かれた国連環境計画(UNEP)の外交会議で採択された。条約は批准国が50カ国になった時点から90日後に発効する。「水俣条約」という名称は日本政府の提案で、前文には「水俣病を教訓に同様の被害を繰り返さない」とのメッセージが盛り込まれている。
水銀を含む電池や照明器具などに対する規制で日本での水銀の使用量は減った。しかし中国は石炭による火力発電で大気中に水銀を出す世界最大の水銀排出国として知られ、世界有数の金の産出国のインドネシアでは、金鉱石の精錬に使った水銀が垂れ流されている。世界ではまだまだ水銀汚染がなくなっていない。