月別: 2016年1月

米太平洋空軍、ステルス戦闘機「F-22」14機を嘉手納基地に展開

21日のF-22

世界最強と言われるF-22戦闘機の海外展開は、4機から8機の規模で行われてきたが、今回の沖縄派遣は14機となり、かってない大規模なのが特徴。エレメンドルフ空軍基地・第3航空団配下の第525戦闘飛行隊に所属する14機が、まず1月20日から相次いで横田基地に到着。そして沖縄県嘉手納基地へ移動は、25日午前に12機、26日午後に2機で、14機すべてが展開し、中国の行動を牽制した。

我が国周辺でロシア軍の動き相次ぐ

ソブレメンヌイ715

統合幕僚監部の発表によると、この数日ロシア軍の動きが活発化している。1月23日には艦艇3隻が対馬海峡を北上日本海に入り、1月26日には戦略爆撃機2機が日本列島周回飛行をした。さらに同日ラブロフ外相が「日露平和条約締結と4島領有権問題解決とは無関係」と発言した。

ステルス実証機「ATD-X」、初飛行に向け準備整う

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2030年頃の実用化を目指して次世代ステルス戦闘機「仮称F-3」の開発が進んでいる。これに先立ち製造した技術実証機「ATD-X」が三菱重工により完成、2月に試験飛行が始まる。また、「F-3」に搭載する高性能エンジンは、IHI製、低バイパス・ターボファンで数々の新技術が組み込まれる。

機体側の開発は、技術データの収集段階にあり、“超音速で兵装庫(weapon bay)ドアを開きミサイル発射の研究”がほぼ終わっている。

2016年(平成28)度の防衛予算(その2)

V-22テイルトロータ

平成28年度(2016)の防衛予算案は、我国周辺海空域の安全確保、すなわち「南西諸島に対する攻撃への備え」と「弾道ミサイル攻撃への対応」に重点が置かれ、総額4兆9,300億円規模(GDP対比1%)となる。前年対比の伸び率は2.2%。
防衛費は平成9-15年(1997-2003)の間ほぼ4兆9,000億円台を維持していたが、その後小泉政権、民主党政権の時代で漸減が続いた。安倍政権になってからの4年間は僅かずつ増え今回初めて平成15年(2003)のレベルに戻る。

2016年(平成28)度の防衛予算(その1)

2016国防費比較グラフ

平成28年度(2016)の防衛予算案は、我国周辺海空域の安全確保、すなわち「南西諸島に対する攻撃への備え」と「弾道ミサイル攻撃への対応」に重点が置かれ、総額4兆9,300億円規模(GDP対比1%)となる。前年対比の伸び率は2.2%。

防衛費は平成9-15年(1997-2003)の間ほぼ4兆9,000億円台を維持していたが、その後小泉政権、民主党政権の時代で漸減が続いた。安倍政権になってからの4年間は僅かずつ増え今回初めて平成15年(2003)のレベルに戻る。

この100年間のエンジン発達史(その1)

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1916年に創刊し100周年を迎えたエビエーション・ウイーク誌は、2015-10-26〜11-08号に「Wings Around the World」と題して“民間航空輸送における技術進歩の足跡”の記事を発表した。その続編で2015-12-21〜 2016-01-03号に「Feedback Power Point」、すなわち“この100年間のエンジン発達史”が掲載された。以下(その1〜4)はそれを元に多少の解説をしたものである。

「化血研の不正」 薬はだれのためにあるのか

一般財団法人・化学及(および)血清療法研究所(化血研、熊本市)が、40年以上も前から血液製剤やワクチンを未承認の方法で製造し、その事実を隠蔽していた。昨年暮れのニュースである。化血研は薬害エイズ訴訟(民事)の被告企業のひとつで、激しい批判にさらされ、猛反省したはず。それがなぜ、患者を裏切るような行為を続けていたのか。