カテゴリー: 医学

STAP細胞騒動の教訓 疑うことを忘れるな

東京療院・医療シンポジウム

大逆転した「STAP細胞」のニュースについては、報道に携わる者として反省しなければならない。はなから生命科学の常識を覆す大発見だと信じて疑わず、それを証明する論文の杜撰さを少しも見抜けなかったからだ。

STAP細胞騒動の教訓 疑うことを忘れるな

東京療院・医療シンポジウム

大逆転した「STAP細胞」のニュースについては、報道に携わる者として反省しなければならない。はなから生命科学の常識を覆す大発見だと信じて疑わず、それを証明する論文の杜撰さを少しも見抜けなかったからだ。

新型インフルエンザの発生を警告する

“Œ‹ž—É@Eˆã—ÃVƒ“ƒ|ƒWƒEƒ€

脅すわけではないが、新型インフルエンザ発生の危険性が高まっていると思う。中国で鳥から人に感染しやすい鳥インフルエンザが広まり、多数の死者が出ている。韓国では別の鳥インフルエンザが流行している。鳥インフルエンザウイルスが蔓延すると、人の新型インフルエンザウイルスに変異しやすくなる。注意が必要だ。

死に方を考えよう-延命治療は受けるべきか、否か

 いかに治療をしようと、あとは死が訪れるのを待つだけという終末期の状態に陥ったとき、通常は延命治療が施される。この延命治療に対し「体が死のうとしているのに無理やり引き留めるのは良くない」という意見がある一方で、「一律に延命を中止するのは無理がある。終末期は多様で人や状況によって違う。どんな状況が治療不可能というのか、議論を深める必要がある」との見解もある。

エイズと献血 検査目的は許されない

2014-01-06 (産経新聞論説委員) 木村良一

昨年11月下旬、エイズウイルスに感染した献血者の血液が、日本赤十字社の検査をすり抜けて患者2人に輸血され、うち1人がエイズウイルスに感染していたことが大きな問題になった。このニュースを伝える新聞記事を読んでキーワードの「ウインドウ・ピリオド」という言葉を久しぶりに目にした。

『パイロットの放射線被ばく問題、浮上。NASA(米航空宇宙局)回避策提案』

民間航空機のパイロットの放射線被曝問題へNASA(米航空宇宙局)が重大な関心を寄せている事が判った。『NASAサイエンス・ニュース』がこのほど掲載した“宇宙天気と航空への影響』(the effects of space weather on aviation)で明らかになった。影響緩和策策として宇宙空間での『放射線現況図(NAIRAS)』の早期実用化と活用が浮上している。

水俣条約をきっかけに公害について考えよう

水銀による健康被害の防止を目指す「水銀に関する水俣条約」が10月10日、熊本市で開かれた国連環境計画(UNEP)の外交会議で採択された。条約は批准国が50カ国になった時点から90日後に発効する。「水俣条約」という名称は日本政府の提案で、前文には「水俣病を教訓に同様の被害を繰り返さない」とのメッセージが盛り込まれている。
 水銀を含む電池や照明器具などに対する規制で日本での水銀の使用量は減った。しかし中国は石炭による火力発電で大気中に水銀を出す世界最大の水銀排出国として知られ、世界有数の金の産出国のインドネシアでは、金鉱石の精錬に使った水銀が垂れ流されている。世界ではまだまだ水銀汚染がなくなっていない。

無意味なバリアフリーはなくそう 東京オリンピック開催決定 

2020年の夏季オリンピック・パラリンピックの東京での開催が、9月8日に決まった。東京に56年ぶりに聖火がともる。冬季の札幌(1972年)、長野(98年)と合わせると、日本では4回目の五輪になる。五輪決定のニュースは日本に大きな希望をもたらした。これから7年間、少子高齢化と不景気にあえぐ日本社会に活力を与えてくれるだろう。

 新聞やテレビなど各メディアも競って五輪決定の吉報を伝えた。そんななか10日付の新聞各紙の社説を読むと、ひとつ気になる点がある。

「臨床研究のデータ改竄」と「美白化粧品の被害」 背景に規制の甘さがある

高血圧治療薬の臨床研究データ改竄と、肌がまだらに白くなる美白化粧品の被害。この2つがここ最近、大きな医療問題になっている。片方は医薬品で、もう一方は化粧品とその対象は違うものの、問題の本質は同じだろう。どこがどう同じなのか。そこを分析しながらあらためて薬との付き合い方を考えてみたい。