航空と宇宙

どこへ行くボーイング・ロングビーチ工場。米空軍向けC-17型機、生産終了

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ボーイング社は9月12日、米空軍向け大型輸送機、C-17『グローブマスターⅢ』の最終号機を引き渡したと発表した。同型機の製造を担当した南カリフォルニア・ロングビーチ工場の生産ラインは海外からの受注残があり2014年迄、生産活動は継続する。同社はC-17型機の優れた短距離発着性能と60トンの戦略輸送能力にかなうライバル機が存在しないため、原油マネーで潤う中東市場等で改めてセールス攻勢をかける。米議会内には、日米同盟進化の具体的シンボルとして航空自衛隊へ20機程度の導入を打診する動きも出てきた。生産ラインの閉鎖となれば、4,000人の直接雇用が失われ、関連企業を含めると全米44州、3万人強の労働者が職場を失いかねない。ポストC-17問題は今後ワシントンでも政治問題化は必至だ。

東京モノレール17年ぶりの新型車両導入。来年7月から

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東京モノレール(社長:中村弘之)が17年ぶりに新型車両導入を決め、9月10日発表した。”スマートモノレール”を設計のコンセプトに置き、乗客目線で内外の利用者に羽田往復の快適空間を提供する。2014年7月に営業運転に投入、順次、旧型車量から更新していく。2020年の東京五輪開催が決まり、羽田空港は国際線を含むハブ空港機能見直しが必至で、第5滑走路、新設等利用者の増加に見合うアクセス対策が急がれる。新型車両導入はこうした要請に応える一方、ルートが競合する京浜急行羽田線への挑戦状だ。

全日空機、小型ヘリの誤進入で進入復航。朝の関空で

関西空港で9月10日、午前8時半頃小型ヘリが使用中の滑走路に誤進入し、着陸態勢だった羽田発、全日空141便=B767-300型機(乗客・乗員140人搭乗)=が急遽、進入復航(ミスド・アプローチ)を余儀なくされた。25分後、全日空機は無事着陸。乗客にけが人等はなく機体も異常は無かった。

エアバス、主翼改良型A321シャークレット初号機を引き渡し。

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エアバスはこのほど主翼改良型、A321シャークレットの初号機をフィンランドの代表航空企業、フィンエアーへ引き渡したと公表した。同型機は両主翼の左右先端部に第2の”小翼”をを取り付け、飛行性能を改善した。翼端で発生する空気の渦(ウィング・ボルテックス)を押さえることで空気抵抗が減少。結果、燃費改善効果に繋がるいう。

北京空港、定時出発率で世界主要空港中の最下位

北京空港

米国の世界的なフライトデータ調査機関「フライトスタッツ(FlightStats)」は、定期的に世界の空港別、エアライン別などの定時出発率や定時到着率などを公表している。同社は先月2013年前半の世界主要空港35空港の定時出発率を発表した。そのなかで中国の北京国際空港は定刻15分以内に出発できた定時出発率は僅か18%、主要空港中35位の最下位だった。そして34位には上海浦東空港の29%がランクされている。

三菱MRJ遅延問題、FAA新規則への対応に手間取る

MRJ協力企業

2013-09-04 Golden Eagles newsに掲載されたMavis Toh氏(Singapore)作成の「MRJ attributes programme delay to US FAA’s delegation process」を要約し多少付記して以下に述べる。三菱航空機がMRJリージョナル機の開発に予想以上に時間が掛かっているのは、米国FAAの新しい型式証明認可手順[ODA]への対応に手間取っためである。

同社の営業担当責任者(Y. Fukuhara氏)の電話インタビューに対する説明は

中国の民間旅客機市場、向こう20年間で3倍に成長

ボーイング社は9月5日、最新の中国民間旅客機市場の向こう20年間の最新予測を公表した。北京で同社、旅客機開発担当最高責任者のスコット・ファンチャー副社長が記者会見で明らかにした。それによると中国市場は5,580機の新規需要(7,800億ドル相当)が予測され、現在の3倍の規模に膨らむと見る。米国市場を抜き、中国が単独市場として世界NO1に踊り出るという。

エアバス旅客機40機、世界第2位のデルタ航空が発注

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デルタ航空、エアバスは9月4日、広胴旅客機A-330型10機を含む40機の確定発注で合意したと公表した。デルタ航空は、経年機体の更新に取り組み中で、今後、エアバス製旅客機の導入が急増しそうだ。ノースウェスト航空と合併後、新生デルタ航空がエアバス機導入を決定したのはこれが初めて。土壇場まで売り込みで激戦を続けてきたライバル、ボーイング社の衝撃は大。次世代旅客機B787『ドリームライナー』の運航トラブル問題で株主からジェームス・マクナーニ会長の指導力に不満と批判が寄せられた経緯がある。デルタ航空をめぐる売り込み敗退でボ社首脳陣への批判が再燃するかもしれない。

スホーイ・スーパージェット100、メキシコに引渡し開始

SSJメキシコに着陸

Su-34や最新のT-50 PAK FAなどの戦闘機開発でロシア空軍を支えるスホーイ(Sukhoi)社は良く知られている。しかしその子会社スホーイ民間航空機(SCAC)が、2000年から100席クラスのリージョナル機を開発していることは、日本では余り話題にされていない。

スホーイ・スーパージェット100と呼ばれるこの機体は操縦系統にフライバイワイヤ(fly-by-wire)を採用し、欧米の技術を多く取入れ、西側への拡販を目指している。すでにロシア国内で数社に採用され、ラオスとインドネシアにも引渡しが始まっている。先月行なわれたメキシコのLCC(low cost carrier)インタージェット(intejet)社への2機の引渡しは、本格的な西側進出の始まりとして関係者の注目を集めている。

三菱MRJ、引渡し開始2017年に延期

三菱MRJ

8月22日三菱航空機は、MRJの初飛行予定を2013年9月から2015年6月に、また、初号機の納入予定を2015年後半から2017年第2四半期に、それぞれ約1年半延期すると発表した。MRJは2008年4月に開発を開始、2013年末に引渡しの予定だったが、今回の発表で、開発スタートから就航まで9年かかることになる。