カテゴリー: 社会

安田純平さんはなぜ、「自己責任」のバッシングを受けなければならないのか

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本稿は木村良一氏の作成です。安田純平さんの記者会見に出席した。内戦下のシリアで武装勢力によって身柄を拘束され、3年4カ月ぶりに解放された44歳のフリージャーナリスト。その初会見は解放10日後の11月2日、日本記者クラブ(東京・内幸町)で行われた。会見場には386人もの記者やカメラマらが詰めかけ、テレビカメラだけで42台が持ち込まれた。出席者の人数は同クラブの記者会見史上、今世紀3番目の多さを記録した。

「新潮45」の休刊問題 新潮社はなぜ、検証しないのか

新潮45

本稿は木村良一氏の寄稿です。「差別的表現だと小誌は考えます」純文学を扱う新潮社の月刊誌「新潮」(11月号)の編集後記に編集長名でこんな一文が掲載された。「これは言論の自由や意見の多様性に鑑みても、人間にとって変えられない属性に対する蔑視に満ち、認識不足としか言いようのない差別的表現だと小誌は考えます」

「病腎移植」をどう考えればいいのか

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 本稿は木村良一氏の寄稿です。その是非が大きく問われた「病腎移植」が今年7月、公的医療保険の使える先進医療として正式に認可された。腎がんや尿にタンパクが漏れ出るネフローゼ症候群などの病人の腎臓を摘出し、別の患者に移植するのが病腎移植である。今回はこの移植医療について考えてみたい。

「いわゆる戦犯」の名誉は回復されている、 あの野田佳彦が首相就任前に提起していた‼‼

本稿は鳥居徹夫氏の寄稿である。数年前まで民主党代表であり内閣総理大臣であった野田佳彦氏は、平成17(2005)年10月17日に「戦犯に対する認識と内閣総理大臣の靖国神社参拝に関する質問主意書」を提出し、次のように指摘した。「A級戦犯」と呼ばれた人たちは戦争犯罪人ではない。その人々の法的地位を誤認し、また社会的誤解を放置しているとすれば、それは「A級戦犯」とされた人々の人権侵害であり、内閣総理大臣の靖国神社参拝への合理的な判断を妨げるものとなる。

「生産性」のない野党とメディア‼ 杉田水脈「LGBT論文」があぶりだし

本稿は鳥居徹夫氏の寄稿である。杉田水脈(みお)衆議院議員に対し、差別主義者や人権蹂躙と誹謗中傷が、メジャーなマスメディアや野党国会議員などによって、卑劣なキャンペーンが展開されている。総合誌「新潮45」8月号の特集「日本を不幸にする『朝日新聞』という虚構」に掲載された杉田水脈(みお)衆議院議員の論文「LBGT(性的少数者)支援の度が過ぎる」をめぐってである。

「オウム大量死刑」についていろいろ考えてみた

本稿は木村良一氏の寄稿。最初は「ついにやったな」と思ったが、その人数の多さを知って驚き、その後に背筋が寒くなってきた。「オウム大量死刑」執行の感想である。

連合主張も取り入れた「働き方改革法案」

鳥居徹夫氏寄稿 今国会の焦点であった「働き方改革法案」は、6月29日にようやく成立した。この法案は、時間外労働の上限規制を、罰則つきで設けたことは、戦後の労働基準法制定以来の71年目の大改革となる。この法案に対し(維新を除く)野党は、高度プロフェッショナル(専門職)に労働時間除外があることを理由に、過労死促進法案などと事実を歪め、反対のための反対に終始している。

「加計理事長の記者会見」

木村良一氏寄稿、 これほど批判される記者会見も珍しい。6月19日に行われた学校法人・加計学園の理事長、加計孝太郎氏の記者会見のことだ。 加計氏は1年も前に愛媛県今治市での獣医学部新設をめぐる疑惑を報じられ、報道各社から取材や記者会見を求められても、決して応じなかった。それにもかかわらず突然、地元岡山の報道各社に「2時間後に会見を開く」という内容のファクスを送り付けた。

水素社会の現状と未来

水の電気分解

匿名氏寄稿 水素が注目を浴びている。しかし水素でどうやって自動車が走るのか、また石炭や石油と比べて環境にどう優しいのかを理解されている方は多くない。本稿では水素エネルギーとはから始めて、最新の動向やその活用範囲、普及に向けた課題について説明する。この分野で日本は世界の最先端技術の実用化に取り組んでいることに注目したい。

「女性記者のセクハラ告発」は報道倫理の問題ではない

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木村良一氏寄稿 財務事務次官のセクハラ問題は、週刊誌のスクープで火がつき、テレビのワイドショーが連日放映、天下国家を論じる新聞の社説にも取り上げられた。瞬く間に大問題となり、様々な観点から論議された。長く新聞記者を続けてきた身としても、考えさせられるところが多い。